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10年ぶり改訂…広辞苑【キャバクラ】落選のワケ



 ■全男性編集部員“現場”経験なく…

 岩波書店の広辞苑が10年ぶりに改訂され、第6版が今月から発売された。かつて人気を博した知恵蔵やイミダスが休刊する中、すでに目標の34万部を予約注文だけでクリアし、改めて老舗の強さを証明した。新たに加わった1万語の中には、「いけ面」「さくっと」「ラブラブ」など日常、頻繁に使われる現代語やカタカナ語が多く収録されたが、よく耳にする言葉の中には、意外な落選組もあった。

 編集部課長で責任者の上野真志さんによると、改訂のために約10万語を収拾したが、そのうち採用されたのは1万語。9万語が見送られたわけだが、その代表的なものは「キャバクラ」「萌え」「できちゃった婚」「イケテる」「イナバウアー」「クールビズ」「みたいな」「ワンコイン」など。中でも、「キャバクラ」を新語に加えるか否かについては、編集部内で大論争になったという。

 東大名誉教授で国語項目を統括する山口明穂氏に、上野さんを含む3人の男性編集部員の計4人で行われた採用会議で、「キャバクラ」は、一度は採用する流れになった。しかし、試しに書いた原稿の内容が、〈若い女性が酒で接待するところ〉。

 「だったらスナックだっていいじゃないか」「大体キャバレーとクラブの違いは何なのか」「クラブというからにはキャバクラは会員制なのか!」と、会議は大紛糾した。

 「誰も行ったことはないのか」と山口教授に指摘され、一同「ごめんなさい、ありません」と頭をかいたが、「みんなで行ってみよう」とはならなかった。

 そこで、百聞は一見にしかずと一番若い20代後半の編集部員が「そんなのお金くれれば僕が行きますよ!」と名乗りを上げたものの、「おまえに出す金はない!」と却下された。「そこまでして載せる項目か?」と冷静さを取り戻し、結局、採用は見送ることになったという。

 上野さんは「キャバレーとクラブの違いは何なのか。両方の造語ということはわかりますが、じゃあ何が一緒で何が違うかわからないと載せる意味がない。少なくとも若い女性がいる所ということだけははっきりしているようですが、その若い女性の定義もよく分からない」と困惑気味だ。

 ちなみに2006年10月に全面改定されたライバルの大辞林には「キャバレー式クラブ」とだけ記されている。

 広辞苑は、第5版からカタカナ語が急増し、今回は新語の1万語のうちカタカナ語が38%を占めた。

 第5版の時は「茶髪」「コンセプト」「フリーター」などが注目を集め、同時に「広辞苑ともあろうものが若者が髪を染めるのを認めるのか」と従来のファンからのお叱りもあり、今回、新採用となった「イケメン」「めっちゃ」「ラブラブ」には「若者に迎合している」との批判も寄せられた。

 広辞苑に載ることで社会的に認められたとされる傾向もあるが、上野さんは「因果関係、前後関係で世の中に定着したと判断する言葉を入れています」と説明した。

 前回、見送られて今回採用された言葉には「爆睡」「噛ませ犬」「滑舌」「完食」などがある。ほぼ10年ごとに改訂されてきた広辞苑。「キャバクラ」の採用は今回、見送られたが、上野さんは「最近よく耳にする『キャバ嬢』はキャバレーに勤める女性じゃないんですよね。そういうことも考えると、次は入れることになるのかな」と推測していた。



まあ、くだらないと言えばくだらないが。広辞苑なんだから「キャバクラ」くらいきちんと定義して欲しいもんだなあ、と思う。
若者に迎合する言葉ばっかり取り込むよりはきちんと社会に根付いた言葉をきちんと定義するのが期待される広辞苑なんじゃないのかね。
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